速記雑感バックナンバー 「拾い読みから」


練習のオアシス速記の適正速記初学七則日本速記事始

ぼくの速記雑感アマチュアの指導法速記法則の分類式閥?

おやじパワー読書について速記法則の説明について

[ Top ]  [ 目次 ]

 練習のオアシス

■■ 2003/12/30 (Tue)

 中根速記協会香川県支部機関誌「美しき線の流れ」No.1(昭和29年4月1日 発行)の23ページに「練習のオアシス」という原稿が掲載されております。

 「練習のオアシス」
 緊張した教室 先生の官報朗読の声、シャープの紙面を走る音、勢いよく紙の めくられる爽快な音、『政府が今回義務教育費の全額国庫負担を決意し、教育職 員を国家公務員とするの措置をとるには、この故にほかならない―ホイッ―ので あります』で爆笑。何のことはない。先生が「ほかならない」「ホイ」と書くの だと説明したつもりが、生徒には、調子をとるための「ホイッ」と思えたため。
      ×    ×   ×
 初歩のクラスには、符号をいちいち説明していくクセの先生。
 『政府の―セイ1ユニットで―所信を―変則のショ、上から4ユニットはねて ―伺いたい―ウタイ―そこで―ソコを1ユニットで―私の―特殊略法―思います ることは…』さあて、ここで若い先生、女生徒もいることとて、次の説明ができ なくなったはがりか、下をうつむいて真っ赤になってしまった。わけのわからぬ 生徒が、ポカンとしていただけ。
※中根式で速記文字を書いてみてください。
      ×   ×   ×   
 中根速記学校本科の授業・速度練習でも、先生が朗読をしながら速記文字の説 明をしていました。
 この授業をするのは、新しい速記法則を習った翌日と翌々日は速度を落として 行われていました。4日目からは普通の朗読練習をします。

 生徒の方は、こういう授業が行われたときには、原文帳に「速記文字」と「読 み方」を書き込みますが、帰ってからノートに書き写す生徒と、その場で頭の中 に入れてしまう生徒がおりました。




 速記の適正

■■ 2004/01/06 (Tue)

 石村善左著「石村式 速記講座 基礎編」(昭和48年5月30日発行)の60ページ には「速記の適正」について掲載されております。

 一体に優れた適正の持ち主は、最初からきれいな、正しい速記文字を書きます。 これは確かな事実です。
 ただ1つ、どうしても判断のつかないことがあります。それは、この人は一体 速記が長続きするかどうかということです。これは書いているのを見てもちょつ とわかりません。案外優秀だと見込んだ人が線香花火でしゅんと消えてしまった り、この人はそう期待できそうにないと思った人が、恐ろしくねばり屋で、最後 まで頑張ってなし遂げた例もあります。
 速記はどちらかというと、線香花火的な、いわゆる「好きやすの飽きやす」と いうタイプよりも「好きにくく、飽きにくい」「熱しにくく冷めにくい」タイプ、 不撓不屈型の頑張り屋でないとだめなように思います。たたかれても、けられて も、なおはい上がってくる根性の持ち主こそ、何ごとによらず、将来大をなす適 正を持った人と言えるでしょう。

 この一文は含蓄に富んでいます。
 中には「熱しやすく冷めにくい」というタイプの人もおります。速記界では 「たたき上げ」のタイプが、いつまでも速記に対する熱い情熱を持ち続けるので はないかと考えております。 




 速記初学七則

■■ 2004/01/25 (Sun)

 田鎖源一著「速記の完全独習」(昭和34年11月20日 初版発行 池田書店)に は「速記学習心得」について書かれています。

(前略)
 ところで、速記入門の心得ですが、祖父も父も、なかなかに硬い人で、祖父は 竹刀を持って教室で速記を教えたこともあったとのことですし、父は常々、礼儀 を重んじておりました。その父が、常に示した速記初学七則というものがありま す。

〔速記初学七則〕
1.やり出した以上はやり徹すこと。
2.登りきるまでは歩みを止めぬこと。
3.土台をしっかり固めること。
4.順序を追って進むこと。
5.練習を省略しないこと。
6.速記字を美しく丁寧に正確に書くこと。
7.疑問は必ず解決してから先に進むこと。

 みな立派な大切なことです。ただ、1.2.5は皆さんの方で自主的にされる ことですが、3.4.6.7は、速記入門に当たって、特によく頭に置いていた だきたいのです。


と書かれております。田鎖式二代目・田鎖一さんがつくられましたが、速記方式 を超越して共通しているものです。

 「祖父は竹刀を持って教室で教えた」と書かれておりますが、明治、大正時代 だと思いますが、速記と竹刀とどのように関係があるんでしょうか。
 できが悪い弟子を竹刀で殴ったかどうかはわかりませんが、弟子も「真剣白刃 取り」の心得がなければ、竹刀を両手で挟んで止めることもできません。
 それとも竹刀が飛んできたら、身をかわすことも必要だったんでしょうね。

 今どき、竹刀を持って速記を教えたら、生徒の方が逃げてしまいます。

 昔は速記の学習も徒弟制度があったんでしょうね。

 速記の指導はただ厳しければよいというものではありません。厳しい中にも優 しさが必要です。




 日本速記事始

■■ 2004/01/27 (Tue)

 福岡隆著「日本速記事始」−田鎖綱紀の生涯−(昭和53年8月21日発行 岩波 書店)の192ページには、福岡さんと田鎖綱紀翁の会話が書かれております。

 「君は速記を男子一生の仕事と思うか」
 こう難問を投げかけてくることもあった。
 「……?」
 こっちがその意図を測りかねて口ごもっていると、
 「わたしは速記に命をかけます、というような男には、わしは速記を教えたく ない。わしの念願は、習った速記をそれぞれの分野で活用してもらいたいのじゃ。 速記だけにしがみついてるような、そんなケチな男にろくな奴はいない」
 これが綱紀の持論だった。彼は速記を国民のすべてが身につけて、それを各分 野で活用してもらいたかったのだろう。つまり新国字ともいうべき簡単で便利な 速記文字を、あらゆる階層の人々が使うようになれば、漢字の囚縛からひとりで 解き放たれ、日本の文化はもっと前進すると考えたのではあるまいか。

と書かれております。
 田鎖綱紀翁に言わせれば、後世の我々は「ろくな奴ではない」ということにな るのでしょう。なかなか含蓄の富んだ言葉ですが、ここに「国民皆速記」の原点 が見い出せるような気がします。

 福岡さんが「綱紀翁と接したのは晩年の5年足らずであった」と書かれており ますから、昭和8年から昭和13年ということになります。




 ぼくの速記雑感

■■ 2004/02/04 (Wed)

 最近の早稲田式関係者でも「早稲田速記新聞」を知っている人は少なくなった と思います。
 早稲田式の通信教育生の機関紙です。
 創刊は昭和10年ですが、昭和59年4、5月号(第896号)で休刊になっており ます。

 「早稲田速記新聞」昭和40年9月15日号(第546号)に、神奈川県・工業高校 2年生K.Mさんの「ぼくの速記雑感」という原稿が掲載されております。中に は大変興味深いことを書かれております。

(前略)
 ぼくの友達に速記をやったのがいる。最初「速記の完全独習」という本で、次 に「I式速記講座」でやったが、独習なので行き詰まり、その上2つの方式がゴ ッチャになったという。そして速記はやめた。彼が言うには「授業中に速記した のを家に帰ってから反読しようとしたが、全然読めなかった」とか。それも毎日 勉強して……。これではやめたのも無理はない。
(後略)

で、投稿をされたK.Mさんは、通信教育を優秀な成績で修了されて昭和42年4 月23日の全国社会通信教育大会で文部大臣賞をいただいております。

 果たしてK.Mさんの、友達のように2つの速記方式を学習して頭の中が混乱 するのでしょうか。
 私がこの「早稲田速記新聞」を読んだのが中学3年生のときですから、私自身 もその後2年半はそのように思っておりました。後からわかったことですが、私 自身が早稲田式で練習しておりましたが、興味半分・遊び半分で片手間ながら中 根式の通信教育を修了しましたが、頭の中は混乱をしませんでした。

 たまたまK.Mさんの友人の頭の中が混乱しただけだと思います。

 学習途中でも、他の速記方式を学習しても頭の切りかえは簡単にできます。

 私の速記仲間には2つ以上の速記方式で書く人が何人もおります。中には5方 式を自由自在に書き分ける人もおりますが、私が尊敬している大先輩は20方式を 学習して、どの方式でも分速200字を書いたと聞いております。
 速記実務では3方式を自由に操るという神業の持ち主です。

 私が「早稲田速記新聞」を読んだ中で一番記憶に残っている原稿です。
 その後、我が国の速記界ではK.Mさんの名前を聞きませんね。




 アマチュアの指導法

■■ 2004/02/08 (Sun)

 中根速記協会機関誌「中根式速記」昭和27年4月号(復刊第34号)に中村常行 さんが「高校速記科指導の実際問題」と題してアマチュア速記に関する原稿を書 かれております。

 商業高校の先生ですが、当時は商業高校では選択科目として「速記」が指導さ れておりました。週2時間で年間70時間と書かれております。

 週2時間として、年間では35週間が学習時間に配当されていたようです。
 年間70時間の中で、速記をどのように指導をするか、という興味深い内容があ ります。


1.速記学として速記全般にわたって学習をなし速度の上達は考えない。

2.基本的な面だけの学習にとどめて70時間は速度の上達を重要視する。

3.略法は相当高度のものまで一応学習させておいてさらに2年、3年の研究欲 のある人のために便宜を図る。

 以上のいずれをとるかは地域の環境や、生徒の意欲によって定めなければなら ないが、、しかし速度の点を1年通じてみる場合、上位は分速300字、下位は分 速50字ぐらいでこの開きに関する対策も問題となる。


と書かれております。
 昔は文部省の「高等学校 学習指導要領」の商業教科・科目の中に「速記」が ありました。昭和50年代に商業科目の中からはずれました。


第24 速記
1 目標
(1)速記の技術を習得させる。
(2)速記によって迅速、正確に記録をとり、事務能率を増進する能力と態度を 養う。
2 内容
(1)速記の基本
  ア 基本文字
  イ 促音・撥音・長音・拗音
  ウ 単語
  エ 文
  オ 反訳
(2)進んだ段階の速記
  ア 省略の方法
  イ 数詞
  ウ 成語・成句と常用語
  エ 文末
(3)速記の利用
  ア 事務と速記
  イ 談話の記録
  ウ 講演・会議の記録
3 指導計画の作成と内容の取り扱い
(1)この科目においては、個々の内容について反復して練習させる必要がある。
(2)反訳の練習は、この科目の全般にわたって、常に行わせるように留意する。 この場合、生徒の文章を書く能力をじゅうぶんに生かすようにする必要がある。
(3)練習の教材は、なるべく生徒に興味の多いものや商業に関する科目の内容 に関連のあるものを取り上げることが適当であるが、同時に、語句を豊にするこ とにも留意する。


と書かれておりました。
 公民館活動の一環として「速記講座」を開講する場合には参考になると思いま す。




 速記法則の分類

■■ 2004/02/09 (Mon)

 谷田達彌著「速記の習い方」(昭和48年4月10日 初版発行)の「はじめに」に は、

(前略)
 速記技術の習得の段階には、初等、中等、高等という3つの段階があるという ようによく言われておりますが、実際はそんなことはありません。ただ、次第に 積み重ねていくだけです。その意味では初歩の段階が一番大切であると言ってい いのです。この本の「実技編」は、いわゆる初歩から高等まで一貫して、一歩一 歩進んでいけるように、例を挙げて説明してあります。
(後略)

と書かれております。速記方式によっては、基礎速記法(初等)、普通速記法 (中等)、高等速記法。あるいは基本速記法、高速度速記法と速記法則を分けて 使用されております。
 中根式の指導者でも「高度な法則」という言葉を使用しておりますが、私は 「速記法則は一貫しているものである」という考え方をしております。
 強いて言うならば「基本的な法則体系」と位置づけております。中根式は各地 の指導者によっていろいろな法則体系が構築されております。
 テキストに掲載されている速記法則はあくまでも中根式の「基本法則」にすぎ ません。
 テキストの法則体系だけで、これが中根式のすべての法則体系と思ったら大き な間違いです。
 テキストはアマチュアの普及用に組み立てた法則体系ですが、少ない法則で間 に合うという条件で作成されております。

 中根式速記協会機関誌「速記時代」(昭和44年1月号 第149号 12ページ)に は、○○速記学校の先生が、

(前略) 
 速記練習は3ヵ月ぐらいよりしていないとも聞いたが、以前大会案内請求のは がきに書いた速記文字を見ると、上段下段はもちろん、高度の省略法も利用して おり、とても3ヵ月とは思えないが、速記に対しては異常なくらいの執念の持ち 主であることは伺われる。
(後略)

と書かれております。プライバシー保護の観点から速記学校の先生の名前及び1 高校生の名前は伏せておきます。
 高校生にとって、上段、下段などは「高度な省略法」になるのでしょうか。
 高校生といえども、個人差がありますが、いろいろな法則体系を指導すれば使 いこなせる人もおります。
 中根式の通信教育で指導をされている速記法則は高校生でも速度だけの問題で すが、速記法則は十分に使いこなせるものです。




 式閥?

■■ 2004/02/13 (Fri)

 全国速記士団体連合会には「全速連」という機関誌がありました。ありました、 という過去形で書くのは、私自身が最近の「全速連」を見たことがないからです。

 全速連のNo.24号(昭和55年9月10日発行)に「かきびとしらず」という方が 「ちかごろやっときづいたこと」という投稿があります。


 東速25周年記念パーティの帰り際、いささか皆さんと別れがたい思いがして、 ご一緒だったD、H、N氏らと「どこかで一杯」……となった。たまたま側にお られたG氏もお誘いしたが、なぜかシキリと固辞される。久濶だけに「ぜひ…… お互い知らん仲じゃないし」と、ムリヤリ引っ張る私の耳元へG氏「皆さん○式 ご一族だから。今度関西へ出たら必ず君ン家へ寄るよ」と別れてしまった。
 また、東京に日速協の支部が次々できたころ、さる支部の設立者が「実は同式 のIらが陰で動いていると聞いたので、本元のオレを差しおいてケシカラン。そ れなら先に……と旗挙げしたんだ」と、ある席で私の耳元へささやいだ。
 どうも100年を迎えようとする手書き速記界は、まだ各方式が互いに競い・牽 制し合い、そして同式であっても本家と末流、先生と弟子、先輩と後輩が切磋琢 磨・引っ張り合いながら動いているようだ、日本速記協会が法人化され、検定試 験合格者の式名を呼称しなくなったというのに。また、80年記念事業のときには ソクタイプ関係者とそれを祝い合ったというのに。

※東速25周年記念パーティ(東京速記士会25周年記念は昭和54年10月23日に東京 赤坂プリンスホテルで開催)


と書かれておりました。私はどなたが書いたのか詮索するつもりは毛頭ありませ んが、速記界では「式閥」があったようです。文中から感じられることは「○○ 式」の人とは一緒に酒を飲まない?ともとれそうです。

 今どき手書き速記関係者で「○○式」の人とはつき合うな?という人はいない と思います。
 速記界において「式閥」とか「派閥」はそぐわないものです。同じ方式で「本 家と末流」というのは時代遅れの考え方です。

 現在は速記方式を超越して「後世へ手書き速記をどうやって伝えていくか」と いうことが大事なときです。

 我々速記関係者はインターネットを駆使して速記のPRをすることも大切です。
 「俺がやらなきゃ誰がやる!!」という気概を持つことが大切です。
 速記サイトの管理人同士で協力体制をつくり、お互いの専門分野で協力するこ とも大切です。

 1人1人の力は微力ですが「1+1=2」ではなく、「1+1=∞」へと力を 発揮しなければいけません。

 また、速記関係の書籍などは「PDFファイル化」をしておくことも必要なこ とです。




 おやじパワー

■■ 2004/02/14 (Sat)

 平成16年2月14日付「北海道新聞」の31面に「音楽愛する心 若者より熱く」 「"おやじバンド”定年なし」という記事がありました。


 気の合う仲間と長年活動
   演奏場所の少なさ悩み

 NHK福岡放送局が主催するイベント「熱血!おやじバトル」がある。アマチ ュアで、メンバーの平均年齢が40歳以上であることが参加資格のこの大会に、毎 年、全国から200近いおやじバンドから応募がある。テープ審査で選ばれたバン ドが決戦ライブに出場できるが、その演奏は若者に負けないほど熱い。
 仕事的にも家庭的にも一段落し、自分の時間ができた今こそ、好きな音楽を楽 しみたい―。そんな思いで楽器を手にする中高年がふえている。
(中略)
 楽器店の店長「(○○市)の中高年バンドは、若者に比べても心底、音楽が好 きな、熱い人が多い」と見る。
(中略)
 さらに離合集散を繰り返しがちな若者バンドに比べ、中高年バンドは「音楽へ の考え方が似た、気の合ったメンバーで長年活動している人が目立つ」とも。
(後略)


 速記界でも同じことが言えそうです。
 「老いては子に従え」という言葉がありますが、逆に「老いてはますます壮な るべし」という言葉もあります。一般世間でも「おやじパワー」は健在です。

 我が国の速記界を見ても若者よりも「おやじ族」の方がパワーと気迫がありま す。
 速記的発想で変換すれば「速記を愛する心は若者より熱い」ということになり ましょうか。




 読書について

■■ 2004/02/18 (Wed)

 私が尊敬する速記界の大先輩は、「私の蔵書」の中で下記のように述べていま す。


 1冊、何かの本を読むと、何となくその分野のことはすべてわかったような気 になるものである。そして2〜3冊も読めば、自分がその分野のオーソリティー にでもなったようなつもりで得々と人に知識を披露するということもある。しか し、これは危険なことである。どんな分野にしろ、たかだか2〜3冊の本ですべ てがわかるということは極めてまれてである。
 先日、書斎にこもって分野別に整理し直しながら、こういうことを考えた。
 「10冊読めば自分でわかり、100冊読めば人に話せる。200冊読めば自分の見解 を発表することができるようになる」と。
 ある分野の本を10冊も読めば、おおむねその分野のことはわかるけれども、し かしまだ人に話したり説明したりできる程度にまではなっていない。人に説明で きるようになるには最低100冊は読まなければならないだろう。そして自分の考 えというものができて、その見解を発表できるようになるには少なくとも200冊 程度は読まなければならないのではないか。

と書かれております。速記関係の書物でも同じことが言えます。1冊の本を何回 でも読み返すことは必要なことです。1回目よりは、2回目、3回目に読んだと きには、内容も深く理解できますし、読み落としていたところに気がつきます。
 同じ本を何10回も読み返していると、疑問などにぶつかりますし、他の資料を 調べてみようという気持ちにもなります。
 中には100回以上読み返した本もあります。そして誤植などに気がつくことも あります。


さらに大先輩は、下記のように述べております。

 私などはとにかく何にでも興味を示してしまうので、特定分野のものを除けば、 書店でふっと見かけたものを購入するといったことが多いのだが、蔵書を整理し ていると、そこには自ずから一定の傾向を持った形のまとまりが幾つか並ぶこと になり、自分でも感心するのである。

と書かれております。私の書斎にも特定分野のものがありますが、大体同じ傾向 で書籍を購入しております。
 速記関係以外の分野は、今すぐ読むかどうかは別にして、何年か後には読むだ ろうという前提で購入しているものもあります。あるいは一生涯読まないかもし れません。
 当面、読みそうもない書籍などは段ボール箱にしまい込んでおります。




 速記法則の説明について

■■ 2004/02/25 (Wed)

 関西学院大学速記研究会「関学速記 POPLAR 速記講座No.12」昭和43年 5月発行されております。
 内容は中根式の「省略法概説」ですが、15ページに、M.Hさんが下記のよう に書かれております。


 さて、以上省略法原理を概説的に述べてきたが、いかかであったろう。大多数 の人が、初めて知ったということが多かったと思うのだが、いつも思うのだが、 他方式の教科書なり、省略集を見ると、実に詳しく省略法の原理なり書き方が掲 載されている。それに反して中根式の教科書には、簡単に覚えられるということ を売り物にしすぎたせいか、そのような点については、甚だ不親切である。こう いうところにも関学の速記研究についての、甘さというものが潜んでいたのかも しれない。
 ちょっと大げさになるが、大学というところは真理探究の場であると言われる。 うわべだけの学問なら高校までで十分である。それと同様に大学の速記部という ものは、ただ表面的に省略法を教え込むのに終始してはならない。実はこういう 姿勢が、我々を含めて歴代の指導部に欠けていたことは否めない事実であろう。
 このささやかな省略法概説を第12回の速記講座に選んだのをきっかけにして次 期指導部に、省略指導への一考を要請する次第である。もちろん、そのためには 部員諸氏の御協力が必要となる。
(後略)

と書かれております。

 中根式の教科書は、全体的に速記法則が簡単に説明されておりますが、中根正 世著「通俗 中根式速記法」及び「中根式速記」は説明は詳しく書かれておりま す。
 また、中根式速記協会機関誌「中根式速記」及び「速記時代」には、中根正世 先生が書かれている、法則の説明は詳しく書かれております。

 中根式は法則の説明が簡単にできる方式ですし、速記文字も「基本形」と「変 化形」を覚えるように構成されております。


[ Top ]  [ 目次 ]