速記雑感バックナンバー 「速記講座」


各行縮記法1u線を書くコツ速記文字カードについて縮記法と略記法

ツ尾音記法特殊略法第○種線基本線な「速記法則」

助詞特殊上段

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 各行縮記法

■■ 2003/12/25 (Thu)

 昭和50年代の前半だっと思いますが、○○大学の大学祭で速記研究会の展示室 に行ったことがあります。当時は中根式を採用しておりました。

 配付用のパンフレットには「憲法」という速記文字が最大線で書かれていまし た。
 当サイトの「中根式速記法概要」“25.9u略法”にも掲載しております。

 標準的な中根式において「ケン」の最大線は、正側に小円をつければ「研究」。 負側に小円をつければ「憲法」と読みます。

 私は○○大学速記研究会の3年生に「どうして、これで憲法と読むのか」と聞 いたら「昔から書いています」という返事でした。

 速記文字は「ケン」ではなく「ケホ」です。「中根式速記法概要」“24.各行 縮記法”における、ハ行縮記法の「逆大カギ」です。

 なぜ、ハ行縮記を「逆大カギ」にしたのでしょうか。この書き方は昭和6年12 月発行の森 卓明著「超中根式速記法」まで遡ります。
 超中根式でもインツクキ法を「中段」に使用しますので、和語縮字法は「上 段」に書きます。
 カ行=小丸カギ、サ行=大円、タ行=有尾小円、ナ行=小円、ヤ行=大カギで す。
 残ったハ行、マ行、ラ行をどのように処理をするのか。大カギと小カギを反対 側の形にすれば逆大カギ、逆小カギという発想になると推測ができます。
 「ハ」を深めに書けば「逆大カギ」になります。「マ」を短くして深めに書け ば「逆小カギ」になります。
 ラ行は下段に書きますが、法則を上段に設定しているので、法則的には逆記す る符号がありませんので、線の長さを変えて、短線は最小線(1/2)、長線は最 大線(1.5倍)にしたことが推測できます。
 また「上段」では、「音訓換記法」(訓音換記法ともいいます)を廃止すれば、 和語縮字法として法則的にも抵触しませんし、中間小カギ略法も有効に使えます。




 1u線を書くコツ

■■ 2003/12/27 (Sat)

 B角は法則的には30度の線ですが、1uで「タイ」「サイ」「セイ」の速記文 字を書くときに、30度のままで書くとA角の「カイ」「マイ」「ナイ」と誤訳す るおそれがありますので、少し立て気味に書きます。
 1uの速記文字を書くときには45度ぐらいで書きます。左上から右下へ書く線 は60度の線はありません。

 B角では3uの速記文字を寝かせすぎると、速記文字が乱れた場合にはA角の 速記文字と誤訳をするおそれがありますので、30度〜45度の間の角度で書きます。
 6uは30度のままで書いても誤訳をすることはありません。

 E角の1u線も45度ぐらいで書きます。3u線も30度以下の角度で書くと速記 文字が乱れたときにはA角と間違える可能性がありますので、速記文字を余り寝 かせないよう書きます。




 速記文字カードについて

■■ 2004/01/04 (Sun)

 「中根式速記法入門」で「カード練習」について説明をしておりますが、中根 式関係ではいつごろから行われているのか文献調査をしました。

 森 卓明著「超中根式速記法」(昭和6年12月5日 初版発行 京都速記研究 所)の13ページから14ページに書かれております。
(※現代表記に改めました)

5 五十音字の覚え方
 アイウエオの順序ならスラスラ書けるが、ふと任意の一音を言われたときには 書けないということが初歩の間は多い。それは五十音図としては覚えているが、 一字一字は覚えていないからである。ゆえに五十音どの音を言われても間髪を入 れず、サッサッと出るようになるには五十音図の記憶と別個に次のような方法に よって一字一字確実に覚え込む必要がある。
 次のひな形のような、適当な大きさのカードを五十音字の数だけつくり、表面 に速記文字、裏面に仮名文字を書いて、それをよく切って速記文字の書き方のと きは、仮名文字を見て、読み方のときは速記文字を見て、見ると直ちに反射的に 書けまた読めるようになるまで練習を繰り返すこと。
 本方式は基本文字なかんずく五十音字が基礎であるから、これを十分覚えられ ぬうちに次に進んではならぬ。

と書かれております。
 
 中根正世著「中根式速記」(昭和27年4月 初版発行 東京中根速記学校)の5 3ページには「速記仮名カード」について説明があります。
 中根康雄著「速記マスターノート」(昭和48年6月25日発行)では「基本文字 カード」と呼ばれております。

 川口渉著「早稲田式速記講義録」(昭和30年5月25日発行)第1巻19ページ及 び「早稲田速記講座」(昭和35年8月1日発行)第1巻の26ページにも「暗記 カード」のつくり方が掲載されております。
 昭和40年ごろには「暗記カードのシオリ」(A5版4ページ)の説明書と、 「基本符号137」のカード(A5版4枚)がありました。線に沿ってカーッター で切ればできあがりというシロモノです。

 「カード」の呼び方が違うだけですが、正確には「カード練習」がいつごろか ら行われていたか不明ですが、昭和6年以前に行われていたことだけは事実です。




 縮記法と略記法

■■ 2004/01/05 (Mon)

 速記法則は「基本文字」と「省略法」で構成されております。
 「基本文字」は、速記の根幹をなすものです。基本文字が「単画派」「折衷 派」「複画派」で速記法則の構成が変わってきます。

 「基本文字」は、その方式の「顔」と言ってもよいでしょう。

 昔は「基本文字」と「略字」だけで構成されていた方式がありました。

 「略字」が多い速記方式は、学習が大変なことは言うまでもありません。頼り になるのは記憶力だけです。

 中根式の速記法則は「縮記法」と「略記法」で構成されております。

 「縮記法」は対象となる音をサイン化して、速記文字の画数を減らす法則です。
 インツクキ法、各行縮記法などがあります。

 「略記法」は、任意の音を抜き出して簡単に書く法則です。
 中間小カギ、ヒモカギ法、交差・平行法などがあります。

 速記は基本文字の上に「省略法」で構成されておりますので、速記法則を運用 しながら書いていきます。
 「省略法」が適用できない場合は「略字」をつくりますが、「特殊略法」とい うように法則化してしまいます。

 各速記法則は約束事ですから、法則の運用方法(特色)がわかれば、該当する 速記文字を当てはめていきます。 




 ツ尾音記法

■■ 2004/01/08 (Thu)

 武部良明著「日本速記方式発達史」(昭和17年11月25日発行)の203ページ23 行目〜204ページ2行目に「インツクキ法」の説明が書かれております。

 ……「しこうして2音目の場合には逆記法を用いたのである」これが有名な 「インツクキ法」となってあらわれたことになる。
 氏は尾音の逆記形として、イ…大円 ン…小円 ツ…頭部小点 チ…有尾小円  ク…小カギ キ…有尾大円 を採用し、もってガントレット式の「チクシ法」 の内容的拡張を行ったが……

と書かれております。また211ページ5行目から8行目にかけて

 ……中根式発表当時のような逆記形はその後どうなったかというと、中根正世 氏に継がれてからは〔ツ〕の単群の最初に来た形(逆記されるので2音目に当た る)が小楕円に改められ、また〔ク〕の小カギが小角カギに変更された(通俗 中根式速記法)……

と書かれております。

 武部良明著「国語速記史大要(下)」の6ページ7行目〜8行目にも

 イ…大円 ン…小円 ツ…小点または空間 ク…小カギ キ…有尾大円または 有点大円 チ…有尾小円または有点小円

と書かれております。

 中根正親著「中根式 日本語速記法(中根式速記法講解)」(大正5年2月発 行)54ページ10行目には

 小楕円輪をつける

 速記文字の文例にも「小楕円」になっております。

 「日本速記方式発達史」で書かれている2音目のツは、頭部小加点(頭部加 点)についての出典が明らかにされておりません。大正3年5月〜大正5年2月 までの間に、「頭部加点」から「小楕円」へ変更されたと推測するしかありませ ん。
 2音目が「頭部加点」で、3音目以降が「尾部空間」になっていることは、図 形的には一致をしております。

 この「頭部加点」の方法は、中根速記学校で指導をしている「○ッ○リ」の書 き方として中根速記協会機関誌「中根式速記」(昭和11年5月号)に紹介されま す。

 また中根速記協会機関誌「速記研究」(昭和16年3月号)に「加点字省略考」 (ウスヌムル)として北村薀雄先生によって紹介をされております。




 特殊略法

■■ 2004/01/13 (Tue)

 森 卓明著「超中根式速記法」では
 特殊略法
 和語縮字法のなかった時代、何とかして簡単に書ける方法はないかというとこ ろから生まれたのが特殊略法である。これは初期時代からあったもので、応用範 囲も非常に広い、最も頻繁に出る言葉に対してこの略法を施すことが有利である。

 法 則
 語の主要音をとりこれを中間小カギ(助詞ニに相当する)をもって連結する。

 応 用
 漢語
 本来和語の略法であるが、漢語の略法にも応用できる。例えばソウリダイジン (総理大臣)は、ソウ(に)ダと書く。

 注 意
1.和語の場合は、和語縮字法でうまく行かない場合、もしくは、余りに頻繁に 出る言葉は正直に書かなくてもわかるような言葉に限り、この略法を応用するこ と。
2.漢語の場合は、最初の音が1音の場合以外は必ず、長音、拗音もしくはイン ツクキ符号をつけたまま書くようにしなければ、後で判読に骨が折れる。
3.この略字は必ず中段に書く。
4.助詞を要する場合は助詞法を適用する。
5.特殊略法の名は初期時代の名称で、今日中根正世氏の「通俗 中根式速記 法」には第9章に「中間小カギ」の題下に説明してある。
6.和語縮字法のマ行縮字はこの略法と一致する場合が多い。


 中根正世著「通俗 中根式速記法」では
 中間小カギ
 これは、その名称が風変わりであるように、その方法もまた甚だ風変わりであ る。まず、日本語には次のような特殊な言い方をするものがたくさん出てくる。
 クリカエ クリコム クリイレ
 即ち、外国語にあるように幾つかの節に切り離して発音する一種特別な言い方 をするものがたくさんあるが、しかし、これまで説いてきた方法を使っては、ど うしても、これらのものを適当に簡単にすることができにくいのであ。そこで、 何とかして簡単な書き道を開いておきたいというので、今度は、

  主なる頭文字だけを書き、その他のものは全部省略する

という風変わりな方法を高ずることにするのであるが、これは甚だ有効な書き方 であって、種々多方面に応用して、その偉力を発揮するのである。

 ク カ  ク コ  ク イ

 ところが、惜しいかな、これをこのまま続けて書いただけでは、他の部分を省 略したぞという肝心ところがわかりにくい。どうしても何らかの目標がなければ 読み返しにくい。そこで、ここに、主なる頭文字だけを書いて他の部分を省略し てあるぞという目標にするために、文字と文字の中間に小カギをつけて結び合わ せることにするのであるが、今まで、そんな書き方がなかったために、次の例を 見てもわかるとおり、一種特別な形をなし、一見してその風変わりな特色が見出 されるのである。

 この小カギは助詞「ニ」に相当している。即ち助詞「ニ」の符号をつけた後に、 その次の文字を続けて書いたことになっている。

 シカシナガラ……しな
 カクノゴトク……かご
 カブシキガイシャ……かか
 ソウリダイジン……そうだ

 
 中根洋子著「中根式 速記の基本教程」(中根速記学校教科書)では
 節音法
 訓読みの言葉で、2つ以上の節音からできているものを、節音語と言います。 この2つの節音字を結ぶとき、中間小カギを使います。


 中根式創案当時は、現在よりも速記法則が少なかったので、速記文字のつなぎ 方などの形状が特殊だったので、「特殊略法」とつけられたと推測ができます。

 「通俗 中根式速記法」が発行された昭和2年11月には、交差・平行法がない 時代でした。中根速記協会機関誌「中根式速記」の昭和6年12月号に中根正世先 生が「特殊略法」という名称で「交差・平行法」を発表しております。

 現在の中根式では「中間小カギ」という名称が一般的になっております。

 時代とともにいろいろな法則が発表されてから、「中間小カギ」の使い方も変 化をしております。
 また、同じ法則の名称であっても時代とともに変化をしております。


 植田 裕/川田秀幸著「中根式 速記法原理 下巻」(昭和27年5月3日発行) 中根速記協会香川県支部発行では
 特殊略記法
 特殊略記法とは、「特別高頻度語簡易記法」とでもいうべきもので、理屈を離 れて基本符号などに関係なく、何でもいいから速く簡単に書きたいという欲望が 本能的に起こるほど頻度の高い単語に限って適用される本来的な記法である。
と書かれております。




 第○種線

■■ 2004/01/19 (Mon)

 最近の中根式では「第一種線、第二種線、第三種線、第四種線」という言葉は 死語になっております。
 中根式関係者で「第○種線」という言葉を知っている人は非常に少なくなりま した。

1.中根式速記法講解=講解
2.通俗 中根式速記法=通俗
3.超中根式速記法=超中根
4.中根速記学校=中根校

    第一種線 第二種線 第三種線 第四種線
講 解 約5厘  1分5厘 3分   5分
通 俗 3厘   1分   2分   3分
超中根 3厘   1分   2分   3分 
中根校 3ミリ  6ミリ  9ミリ  1.5ミリ※

※5厘=1.5ミリ 3厘=1ミリ 1分=3ミリ 1分5厘=4.5ミリ 2分=6 ミリ 3分=9ミリ 5分=15ミリ 

※中根校の「第○種線」という言葉は、中根速記協会機関誌「速記時代」(昭和 32年8月号)に転載されている「我が式の誇る省略法」(池田正一)に掲載され ております。

 「講解」と「中根校」では、概念が違っています。
※「通俗」では、「第○種線」と言わずに「短線」と「長線」を合わせて「基本 線」と読んでおります。
 中根式における短線の3ミリは「1分」、長線の6ミリは「2分」から来てお ります。

 中根洋子著「中根式 速記の基本教程」では、短線が4ミリ、長線が8ミリに なっております。

 速記文字は「中根式速記法講解」の方が少し大きめにできております。
 
 中根速記学校の昭和44年4月入学生には、「第○種線」とは指導をしていませ ん。

 現在では「最小線、短線、長線、最大線」と言われておりますが、中根速記学 校では、さらに長い線が2種類あり、「特大線」「極大線」と呼んでおります。
 「特大線」は、最大線の1.5倍、「極大線」は、最大線の2倍から2.5倍の長さ です。
 「最大線」も「特大線」も実際に書く場合には同じ長さで書きますが、「極大 線」を使用する言葉は限られておりますので、そのまま使用します。
例:ご承知のとおり、ご存じのとおり等の変化形。

 中根正雄著「中根式速記通信教育」では、「超最大線」という言葉が出てきま すが、中根校の「特大線」と同じ長さです。

 森 明著「超中根式速記法」では、最大線のことを「四種線略字」と呼んでお りますが、「現代国語表象速記法」では、四種線より長いものをスーパー・ライ ン(S.L)と呼んでおります。
 
 稲垣正興著「学生の速記」では、最短線、短線、長線、最大線と呼んでおりま す。
 「学生の速記」では、短線が5ミリ、長線が10ミリです。最大線は15ミリです。




 基本的な「速記法則」

■■ 2004/02/10 (Tue)

 中根式における基本的な「速記法則」とは、どのようなものでしょうか。

 中根式の速記法体系を構成する場合には、おおむね下記のものが基本の「速記 法則」になります。
1.基本文字
 清音、加点字、濁音、撥音、半濁音、長音、拗長音、拗短音、詰音。
2.省略法(縮記法・略記法)
 インツクキ法、助詞、上段、下段、口語助動詞、動詞、加点法、最大線、中間 小カギ法、符省法、交差・平行法、数詞。
です。この基本的な「速記法則」は11個ですので、法則の運用方法と文例があれ ば、自分自身で応用していけます。

 速記法則の学習方法は、「速記文字を覚える」のではなく「法則の運用方法」 を覚えるための学習です。

 中根式で「基本文字」という場合には、清音から詰音までを含んでおります。

 上記の基本的な「速記法則」に上乗せした「速記法則」があります。これらの 上乗せした「速記法則」には、時代の変化とともに新設されたり、廃止された法 則が含んでおります。

テキストの作成作業では、基本的な「速記法則」を骨格にして、新法則などで肉 づけをしていきます。
 速記法則体系を「軽装備」「標準装備」「重装備」にするかは、速記学習者の 「法則運用能力」によって使い分けます。
 
 中根式創案当初には「加点インツクキ法」がありましたが、中根正世先生によ って大幅に改良されておりますし、中根速記学校でも改良型を指導しておりまし た。
 また「加点助動詞」、「下段」における口語助動詞の略字も改良されております。
 中根速記学校の「速記法則体系」には、中根式関係者でも知らない速記法則が あります。 

 上乗せした「速記法則」は、速記文字を簡単に書くための法則です。
 暗記の苦手なタイプの人は「速記文字」を暗記するのではなく、「速記法則」 を運用すると考えた方が、気持ちが楽になります。
 速記法則の運用では「基本形」+「変化形」ということを覚えておけば、覚え る量は少なくなるはずです。




 助詞

■■ 2004/02/25 (Wed)

 中根式では「第一助詞」「第二助詞」という速記用語がありますが、最近では 「死語」になっていると思います。

 「第一助詞」は1音の助詞……ハ、ト、ニ、ヲ、カ等々。
 「第二助詞」は2音以上の助詞……ニハ、ニモ、トカ、トシテモ等々。
のことを言います。

 中根正親著「中根式速記法講解」では、「第一助詞」という概念はありません が、中根正世著「通俗 中根式速記法」では、「第一種助詞」「第二種助詞」という 言葉があります。

 中根洋子著「中根式 速記の基本教程」では「第一助詞」「第二助詞」と言われ ております。

 中根正世著「中根式速記」では「第二助詞」のことを「連続助詞」と言われて おります。

 稲垣正興著「学生の速記」では、「助詞」、「二音助詞」と呼んでおります。

 森 卓明著「超中根式速記法」では、一種線を使用する助詞を「一種線助詞」 と「基本文字助詞」に分けております。
 「超中根式速記法」には、「基本文字助詞」について下記のように説明されて おります。

 基本文字助詞とは全く私の命名であって、中根式においては一般に称しないと ころである。ある種の助詞、助動詞、動詞、接続詞等の音に関係ある基本文字を そのまま助詞記号として本詞の線尾に連綴する、即ち基本文字の助詞的用法であ るがゆえに「基本文字助詞」と名づけたのである。

と書かれておりますが、私は「第一助詞」と「第二助詞」を一括して「助詞」と 読んでおります。




 特殊上段

■■ 2004/02/28 (Sat)

 中根式には「上段」という法則があります。
 1行を3段にわけて、中心線より上に速記文字を書けば「上段」、下に書けば 「下段」です。

 「上段」には、「一般上段」と「特殊上段」があります。
 中根正世著「通俗 中根式速記法」と、中根速記学校では使い方の意味が違い ます。

 中根正世著「通俗 中根式速記法」では、上段は訓音換記法で書いたものを言 いますが、「特殊上段」は、訓音換記法で書いて「インツクキ」の符号を省略し たものを言います。

     普通上段  特殊上段
 明らか メい    メ
 寧ろ  ネい    ネ
 例え  レい    レ


 中根速記学校では訓音換記法で書いたものを「一般上段」、摘記略法を使用し たものは「特殊上段」と言います。

     一般上段  特殊上段
 新しい シんシい  アシい
 寧ろ  ネ 

と使用しますが、特殊上段で摘記略法を使用した速記文字は中段に書いても読め ます。

 「おもんぱかる(慮る)」は上段で「リョ」と習いましたが、頻度の関係で 「訓音換記法」を使わないで「オモんハく」とインツクキ法で書いた方が早いと いうこともあります。
 「リョ」の速記文字を思い出しているよりも、インツクキ法でそのまま書いた 方が読みやすい場合もあります。  


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