速記雑感バックナンバー 「速記文字の鑑賞」


その1その2その3

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 その1

■■ 2003/12/25 (Thu)

 絵画鑑賞、音楽鑑賞のように、速記にも「速記文字鑑賞」があります。
 
 書かれた速記文字を見ながら線の流れを楽しむ方法ですが、第三者が書いた速 記文字も含めて、「きれいな線を書いている」「速記文字が汚い」という類のも のですが、じーっと速記文字を見ていると、いろいろなことを楽しむことができ ます。
 書かれた速記文字だけではなく、次の速記文字へ移るときの角度、速記文字の 開け方、速記文字の流れ方などを楽しむ方法ですが、その速記方式が読めなくて も自然とわかるようになります。

 例えば、他式の人が実演をしているのを見ていても、
1.乱れて書いている。
2.余裕を持って書いている。
3.この文章は暗記をしている。
4.ぶっつけ本番で書いている。
5.速記文字を抜かしている。
というところまでわかるようになります。

 また、外国語が読めなくても、外国語の速記文字を鑑賞する楽しみ方もありま す。

 私の「悪趣味」ではありませんので、誤解をされないように。




 その2

■■ 2003/12/26 (Fri)

 速記文字の鑑賞について、「その1」で書きましたが、他式の実演を見ていて、 なぜ「乱れている、抜けている」とわかるのか、簡単なコツを書きましょう。

 正円幾何派における速記文字は、ほとんどの方式では直線符号、曲線符号は図 形的には同じです。
 曲線符号には、曲線の浅いものと曲線の「頭部が深いもの」及び「尾部が深い もの」があります。
 各方式の違いは角度・長さ・単線・複線です。どの音に対して、どの線を当て ているかぐらいです。

1.各方式の「基本文字」を把握しておくことです。
2.いろいろな速記方式の本を集めて各方式のイメージを把握します。
3.いろいろな速記方式の文例などを見ておくことです。
4.動態視力を訓練します。
5.朗読文と書いているときの速記文字を目で追っていきます。

 動態視力は速度練習をしていると自然と身につきますが、いろいろな速記方式 の基本文字を書けなくてもある程度記憶することです。

 なれてくると、訓練次第では他方式の実演を見てもわかるようになります。
 



 その3

■■ 2003/12/28 (Sun)

 速記文字の鑑賞における一部分になりますが、速記学習者の原文帳を見るのは、 別の意味でも楽しいものです。
 特に速記学校で指導をしていると、生徒が原文帳にどんな速記文字を書いてい るのか見たくなります。

 生徒には下記のタイプがあります。
1.速記文字を盛んに質問する生徒。
2.速記文字を全く質問をしない生徒。
3.原文帳を見せたがらない生徒。

 指導者の中には、1.のタイプを嫌う人もおりますが、私は速度に関係なく 「速記に対する意気込み」を重要視しますから、こういう生徒がかわいいですね。

 2.のタイプの生徒は、指導をされた「速記法則を理解しているのか」それと も「やる気がないのか」非常にわかりにくいタイプです。

 3.の生徒は、原文帳を見せるように言っても拒みます。本人がトイレへ行っ ている間に原文帳を開いて赤を入れたら怒っていました。ぶつくさ文句を言って いたので頭をこづいてやりました。私もまだ27歳で血気盛んなときでしたので、 男子生徒だったら、げんこつを一発食らわすところです。
 最近は齢を重ねて性格が円くなりましたので、頭をこづくようなことはしませ んが……。
 私に頭をこづかれた生徒は後にも先にもこの生徒だけです。今でもこの生徒の 顔と名前を覚えておりますが、プライバシー保護の観点から名前は伏せておきま す。

 他の生徒は、素直に原文帳を見せてくれましたので、速記文字の添削ができま した。

 生徒の原文帳を見ると、この言葉に対しては、こんな速記文字を書いているの か、ということがわかります。
 特に高校速記部出身者の速記文字はおもしろい書き方をしておりました。


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